2011年5月7日土曜日

基準値色々(空間)

被曝量は、外部被曝(空間の放射線量)+内部被曝(呼吸や水・食べ物を通して体内に取り込まれた放射性物質から放出される放射線を浴びて被曝すること)との合計で考えます。

こちらのサイトで放射線について、子供達に説明しやすいように書いてくださってます。
http://www.mikanblog.com/?p=1864

文部科学省の全国放射線量を参照しますと、東京都の過去の平均自然放射線は0.028~0.079ミリシーベルト/時 です。

日本の自然放射線は1.4ミリシーベルト/年 (世界平均は2.4ミリシーベルト/年)
それに+1ミリシーベルト/年が1年間にさらされてよい人工放射線の限度(ICRPの勧告)です。

又、参考までに、法律で以下の数値は決められております。

5ミリシーベルト/年・・・放射線業務従事者(妊娠可能な女子に限る)が法定の3か月間にさらされてよい放射線の限度。

50ミリシーベルト/年・・・放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1年間にさらされてよい放射線の限度。

100ミリシーベルト/年・・・人間の健康に確率的影響が出ると証明されている放射線量の最低値。

放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が法定の5年間にさらされてよい放射線の限度。放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1回の緊急作業でさらされてよい放射線の限度。妊娠可能な女子には緊急作業が認められていない。

そして、今。福島県では暫定基準値として、子供達は20ミリシーベルト/年 という数値が採用されています。何をもって20ミリに引き上げになったのか、明確な理由はないようです。。
東電の女性社員さん2名は、外部+内部被曝合わせて法定の3ヶ月以内に5ミリという基準を超えたので、避難したというニュースを見ました。
本来であればそういう対応が取られるわけです。
でも、福島県内は20ミリなのです。。。

これに対して国内各団体や海外からも20ミリ撤回の要請が出ていますが、今のところ基準は変わっておりません。

さらに、文部科学省からの通達
「校庭・園庭で3.8マイクロシーベルト/時間(幼稚園,小学校,特別支援学校については50cm高さ,中学校については1m高さの数値:以下同じ)以上の空間線量率が測定された学校については,別添に示す生活上の留意事項に配慮するとともに,当面,校庭・園庭での活動を1日あたり1時間程度にするなど,学校内外での屋外活動をなるべく制限することが適当である。」というものがあります。
※1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルト

つまり・・・3.8マイクロシーベルト(0.0038ミリシーベルト)を超えたら外で遊ぶのは1時間にして!っていうこと。
単純に計算して 0.0038ミリシーベルト×24(時間)×365日=33.288ミリシーベルト/年
えっと、これって、ここで生活できないですよね・・・?と思ってしまったのですが><

確かに過去に様々な調査で放射線との因果関係が証明されたのは100ミリを超えてからです。
100ミリ未満の被曝ではどの位のリスクになるのかが実際のところ分からない。
でも、米科学アカデミーや国際がん研究機関等でリスクを訴えていたりもします。
(参照:http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/582.html

基準とはなんなのでしょうか??世界中の沢山の人達が研究してきて、それで年1ミリって決めたのなら、なるべくそれを超えないように気をつけるほうが良いのでは。分からないリスクならなるべく避けた方が良いのではないかと思います。

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