2011年5月17日火曜日

土壌汚染マップと避難について

連休明けてから、データが色々出てきました。

文部科学省と米エネルギー省が航空機を使い、合同で調査した土壌汚染マップ
(セシウム134+137)

チェルノブイリ原発事故では、セシウム137が55.5万ベクレル以上の地域が強制移住の対象。
又、チェルノブイリ当時の最高値は148万~370万ベクレルだそうです。
そして福島の最高値は1平方メートルあたり、300万~1470万ベクレル。。。

次に、文部科学省が13日に公表したWSPEEDI(第二世代SPEEDI)を使っての汚染状況予測。ただし3/25までのヨウ素131のみで計算されているそうです。
中鬼と赤鬼のふたりごとさんのところで詳しく説明あります。以下引用。
WSPEEDI_ヨウ素131地表堆積分布図

超高濃度汚染地区(黄色):1,000,000-10,000,000Bq/m2
福島県東部(避難エリア)だけでなく郡山市北部から福島市中心地を経て宮城県白石市南部あたりまで、そしていわき市より南の茨城県北茨城市・日立市あたりまでのエリア。ちなみに同じ資料の2ページ目を見ると、福島県本宮市や茨城県高萩市あたりまでヨウ素131による幼児甲状腺等価線量が50-100ミリシーベルトという凄まじいレベルの汚染エリア(オレンジ色)、福島県福島市や宮城・茨城・千葉の一部に20ミリシーベルト以上の超高濃度汚染エリア(黄色)が広がっていることが分かる。

高濃度汚染地区(緑色):100,000-1,000,000Bq/m2
福島県中部の大部分、宮城県の約8割、山形県の南東部、茨城県のほぼ全域、栃木県の約5割、千葉県の北部・東部と南端部、埼玉県の約4割、群馬県の約2割、東京都の奥多摩を除く大部分、神奈川県の約5割(横浜市の一部含む)、静岡県伊豆半島(熱海市から伊東市にかけて)などのエリア。

中濃度汚染地区(水色):10,000-100,000Bq/m2
上記以外の東北・関東・静岡・山梨のほぼすべて、秋田県南東部、新潟県の約5割(南側)・長野県北東部などのエリア(※福島県西部は東京都心より濃度低い)。

低濃度汚染地区(濃い水色):1,000-10,000Bq/m2
東海地方の一部、日本海側の北陸・東北地方の一部。

※超高濃度・高濃度・中濃度・低濃度という言葉は当ブログ独自もので、あくまでWSPEEDIの濃度区分に便宜上当てはめただけです。画像にある通り「実際の放射線量」ではなくあくまで予報データではありますが、各地の相対的なヨウ素131堆積濃度に関しては今のところ一番信頼できる情報だと思います(都道府県別降下量実測データは3月18日以前の一番肝心な部分が抜けている点が致命的)。ちなみにヨウ素131は放射線を出し終わるとキセノン131という放射性物質に変化します。

福島市中心地の13.5Ci/km2とは、自主移住が進められたチェルノブイリの第二汚染区分(5-15Ci/km2)に匹敵する。東京の2.1Ci/km2はチェルノブイリの第三汚染区分(1-5Ci/km2)に匹敵する。
WSPEEDIの情報から東京の大部分も第三区分に含まれる可能性が濃厚になった。この第三汚染区分は、チェルノブイリ災害から10年から20年の間に、その地域で呼吸しその地域の食品を食べていた人々(成人含む)の中でガンや白血病が増加したエリアである。

===引用終わり===

事故から2ヶ月経過しての発表でした。これを見て、皆さんどう思うのでしょう・・・?
薄々と分かってはいたことだけれど、表になっているものを見ると、なんだか悲しかった。。
そして、少しでも早く、せめて子供たちだけでも被曝量を抑える為になんとかならないものかなと思っています。
まだまだ時間はかかるだろうし、できるだけ避難してほしい、避難させるべきなのではないか。。
リンクしている小出先生や武田先生、ジャーナリストの木下さんと同じ意見です。

もし私が親だったら・・・借金してでも、何としてでも避難させる。
もし私が子供だったら・・・きっと自分だけ避難するのは嫌だと思う。。特に中高生とか反抗期だったら。でも、危険性を説明されて、友達と一緒に行きなさいと言われたら?気が変わるかもしれない。。。


facebookの「福島第一原発を考えます」のグループ内で、こんなプロジェクトがあります。

福島及び近県の子供たちの疎開、退避受け入れ先の全体数把握の為の情報集め。
目的:「受け入れ可能数が、全国で何万世帯くらいあるのかという概数を具体的に出したい。福島のこどもたちのある一定数を疎開させる事が現実プランとして可能である事を広く皆様に、行政に示した
い。」

国土交通省の被災者向け公営住宅等情報センターについて

http://www.mlit.go.jp/report/press/house03_hh_000053.html

提供可能戸数 左記のうち入居決定した戸数(5月10日時点)

公営住宅等 約22,000戸 約4,500戸

UR賃貸住宅  約5,100戸 約710戸

上記の公営住宅の数字プラス、民間(お役人情報によれば、提供住宅数は、5万戸?だとも。)漏れがないとして、公営は上の数字、27,100戸(決定してないもの21,890戸  うち入居決定5,210戸)あと、民間の数です。


疎開・退避受入先リンクがある程度集まりましたので、集計し、数をだすべく、各リンク先から民間での受入戸数、受入人数の抜き書きをGoogle Doc上に集めています。

https://spreadsheets.google.com/ccc?key=0AmDHsUGELu2tdC1nbGEybWVmUHRfaTkybjVxZHVpV0E&hl=en#gid=11


・松本市公式ホームページ
 各種お問い合わせ先
 「東日本大震災」に伴う妊婦さんの受け入れ及び母子健康サービスの提供
 http://www.city.matsumoto.nagano.jp/touhoku/toiawase/index.html
 ※松本市の菅谷市長はチェルノブイリで活動されたことのあるお医者さんです。


・集団疎開支援絆プロジェクト 熊本県人吉市
 http://www.city.hitoyoshi.lg.jp/q/aview/205/2874.html


・小学校まるごと集団疎開支援プロジェクト 広島県江田市
 http://www.edc.etajima.hiroshima.jp/procedre/prog_p06.html


もっとあるのですが、まだまとめきれていません><

あと、かなり初期の頃から、海外からの受け入れ要請もあります。


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