2011年5月31日火曜日

小沢一郎氏のインタビュー

ウォールストリートジャーナルにて、小沢氏のインタビューが掲載されています。
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_242207?mod=LatestCoBrand

以下一部抜粋。
=======================================================
Q:東日本大震災と福島第1原発事故以降の政府の対応について、全般的にどう評価しているか。

A:もう2カ月以上、70日になる。原子炉がコントロールできない状況に置かれている。


私は客観的な見方をする学者の先生から、この状況は燃料の熔融や炉が破損して、非常に危険な状況だということを聞いていた。非常に心配していたら、今になって、仕様がなくなってポツポツ認めている。対応が遅く、放射能汚染に対する認識が甘い、というより、まったくないといってもいいくらいの菅内閣の対応だ。
一般自然災害への対応も、私の県も被災県の1つだが、単なる旧来の取り組みと同じだ。役所の積み上げと、査定に任せきりで、民主党が目指した国民主導・政治主導という政治の在り方とは程遠い実態になっている。私もそうだが、ほとんどの人たちが、不安と不満を募らせているというのが現状だ。やはりその最大の原因は、民主党が掲げてきた、政治家が自ら決断して政策を実行するということが行われていないためだ。決断とは、イコール責任だ。責任を取るのが嫌だとなると、誰も決断しなくなる。


Q:小沢氏が指揮を執っていれば、最初の段階でメルトダウンが起きて危ないということは国民に大きな声で言っていたか。 

A:言うだろう。隠していたらどうしようもない。それを前提にして、対応策を考えねばならない。当面は福島の人だが、福島だけではない、このままでは。汚染はどんどん広がるだろう。だから、不安・不満がどんどん高まってきている。もうそこには住めないのだから。ちょっと行って帰ってくる分には大丈夫だが。日本の領土はあの分減ってしまった。あれは黙っていたら、どんどん広がる。東京もアウトになる。ウラン燃料が膨大な量あるのだ。チェルノブイリどころではない。あれの何百倍ものウランがあるのだ。みんなノホホンとしているが、大変な事態なのだ。それは、政府が本当のことを言わないから、皆大丈夫だと思っているのだ。私はそう思っている。

Q:菅首相はアドバイザーを集めて意見を聞いている。聞き方がまずいのか。

A:何を聞いているのだか知らない。集めただけではしようがない。結論を出して何かやらないと。だいたい、原発で食っている連中をいくら集めてもだめだ。皆、原発のマフィアだから。あなた方もテレビを見ていただろう。委員だの何だの学者が出てきて、ずっと今まで、大したことありません、健康には何も被害はありません、とかそんなことばかり言っていた。原子力で食っている人々だから、いくら言ったってだめなんだ。日本人もマスコミもそれが分からないのだ。日本のマスコミはどうしようもない。 

Q:問責決議案や不信任案を提出する、提出しないとの話が出ているが、国難といわれる時期、そのような政治家の動きを国民はどう受け止めているとみるか。

A:困難な時だけ仲良く、仲良くというのは日本人の発想で、だからだめなのだと考える。日本のマスコミは全部そうだ。太平の時は誰でもいいのだ。うまくいっている時は。困難、危機の時だから、それにふさわしい人を選び、ふさわしい政権を作るのだ。日本人は発想が逆だ。大陸の人は、発想がそうではない。日本人は平和ぼけしているから。まあまあ争わないで、まあまあ仲良くという話になる。仲良くしたって、何も解決できない。当たり障りのない話をしているだけだ。波風立てずに、丸く丸く。これでは、政治家など要らない。役人に任せていればいい。
======================================================

小沢さんの個人的な評価は置いておいて・・・
ウォールストリートジャーナルで、というのにかなり驚きました。
世界でも有数の新聞記事でこういう発言をしているんです。

見ない方が、考えない方が楽かもしれない。知らない方が幸せなのかなと思うこともあります。
でも・・・やっぱり思考停止している場合ではありません!
真実を知って、知った上で家族や大切な人を守る為に自己防衛しなければと思うのです。
何を守りたいのか、何が大切なのか。
そのために何ができるのか。
答えは人それぞれ違うでしょう。まずは目をそらさずに向き合うことが必要ではないでしょうか。

グリーンピースによる海洋汚染調査

グリーンピースが独自に行った海洋汚染の調査の報告が出ました。

・5月3日~9日にかけて、原発から南30ー65kmのエリア(水産庁が調査しているエリアと重複)にて21サンプルを採取。

・フランスとベルギーの研究所にて、21サンプル(海草14種類・貝類7種類)を調査

・分析対象:セシウム134、セシウム137、ヨウ素131

・結果:海草3種類10万ベクレル/kg以上で暫定基準値の50倍以上。21のサンプルのうち14のサンプルは暫定基準値を超えている。

  • エゾイソアイナメ(福島県小名浜港で採取)から 1kg あたり 857Bq のセシウム(Cs-134 + Cs-137)を検出
  • カキ(福島県四倉港で採取)から同 740 Bq のセシウムを検出
  • マナマコ(福島県久ノ浜港で採取)から同 1,285 Bq のセシウムを検出
  • アカモク(福島県江名港で採取)から同 127,000 Bq のヨウ素(I-131)および同 1,640 Bq のセシウムを検出
・結論
  • 海藻類3サンプルで、1キロ当たり100,000ベクレルを超える放射性ヨウ素を検出。日本政府の定める暫定規制値の約50倍。半減期の短いヨウ素の大量検出は、原発から海への放射性物質の放出が続いていることや、莫大の量の汚染水が過去2か月の間に放出されたことを示唆。

  • 13サンプルで放射性セシウムが暫定規制値を超える。半減期の長いセシウムの大量検出は、汚染が長期にわたることを示唆。
  • エゾイソアイナメ、ナマコ、ヒトデなど、海の底に生息する種からも暫定規制値を超える放射性セシウムを検出。汚染が海の底にも広がっている可能性を示唆。
  • 最も汚染された海藻を年間1キロ摂取すると、2.8mSvの内部被ばく量に値する。
  • 広範囲にわたり高レベルの放射物質が見つかった。政府が言う「放射性物質は海で希釈される」という説は疑問。

以上、要点のまとめです。

気になるのは、半減期の短いヨウ素がいまだに多く検出されていること。
冷却し続けなければならない・・・汚染水もどんどん増えますよね。やっぱり公表以上に漏れてしまっているのか。
汚染状況がもっと公開されるべきというのが第一。そして個々人で判断すべきだと思います。
私は海が大好きだから、汚染が広がってしまうのが本当に悲しいです。

汚染水からの放射能除去技術は、フランスのアレバ以外にも、金沢大で開発された放射性物質を捕まえる粉や日本ポリグル株式会社と大阪大学の合同研究グルーが開発した納豆のネバネバに含まれる主成分で汚染水を浄化する薬品等もあるようです。金銭的な問題もあるのかもしれないけれど、、注水し続ける限り汚染された水も増えていくので、少しでも漏出が食い止められますように。。

2011年5月20日金曜日

オンライン署名「菅さん、原発やめる政策支持します」

国際環境NGOグリーンピースで6月7日までオンライン署名を受け付けています。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/Action/kan3/form/

・新しい原発をつくらないこと
・今ある原発を廃止していくこと
これを表明し、管首相に提出します。


より詳しいPDF版はこちらです。

生まれた時から、電気があるのが当たり前の生活でした。
感謝もせず、疑問も持たず、ただ、当たり前に使い続けてきました。
でも、そこにはとても大きな危険があるということを知りました。
原発。人間の力では操りきれない、本当は扱ってはいけないものだったのです。
誰にも迷惑をかけない処理方法がないんです。
本当に原発がなければいけないのかな?
足りないのなら、足りないなりに生活していくこともできるでしょう。
技術大国と言われる日本なら、きっと別のエネルギー源にシフトしていけると信じています。

2011年5月17日火曜日

大阪の精神科医の方より

facebookのグループ内で、大阪の精神科医の方が投稿をしてくださいました。
今回の原発事故を危惧し、友人達に以下の投稿をメールを送っていらっしゃるそうです。

以下転載です。
**************************************************************
文科省が教育関係者に向けて「放射能を正しく理解するために」という文書を
4月20日に発表しています。
精神科領域に関係することが書いてあるとのことでしたので、
目を通してみたのですが、なんてことだと頭を抱えてしまいました。

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/21/1305089_2.pdf

前半は、あの「年間20mSVまでは安全」というとんでもない基準について
述べられていて、これだけでもかなり不愉快なのですが、我々精神科医に
直接関係してくるのは後半です。12ページの一番下に
「放射線の影響そのものよりも、『放射能を受けた』という不安を抱き続ける
心理的ストレスのほうが大きいと言われています」と書き、
13ページ以降にその説明として、心理的な強いストレスの受けたときの子供
の反応を解説し、「PTSD」について述べ、「放射能のことを必要以上に
心配しすぎてしまうとかえって心身の不調を起こします」と結論付けて、
「からだと心を守るために正しい知識で不安を解消!」と結んでいます。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)は過去の心的外傷が原因で発症しますから、
現在進行形の事態に対してPTSDを持ち出すことはそもそもおかしな話です。
また、あたかも「放射能を心配しすぎて」PTSDになるかのような説明は
間違っています。「心配しすぎて」PTSDになったりすることはありません。
PTSDはレイプ、虐待、戦争体験、交通事故などなど、生命が危険にさらされる
現実の出来事の後に生じる疾患です。

今、原発被害に関してPTSDを論じるのであれば、PTSDの予防ですから、
「安全な場所に避難すること」と「事実を伝えること」が必要です。
ところが文科省のこの文書は「年間20mSVでも安全という間違った情報」を与え、
「避難の必要はない」と言っていますから、PTSDの予防としても間違っています。
そもそも放射線の被曝による生命の危機を認めていません。
あまりのお粗末さにあきれてしまい、開いた口がふさがりません。

福島原発の事故の責任は国にあります。
この文章は加害者である国が、被害者の口を封じ、あたかも被害の責任が
被害者側にあるかのような論述を組み立てています。
これは、レイプでも幼児虐待でも加害者側がよくやるやり方です。
このやり方を繰り返されているうちに、被害者は被害を受けたという事実が
見えなくなり、自分を責め、PTSDであることすらわからなくなってしまいます。
PTSDという疾患概念は、被害者が自分の症状と過去の出来事との関連に
気づくためのものです。
それを被害者の口封じのために利用していることに腹立ちを感じます。

こんな内容の文書を信じる人はいないだろうと思っていたのですが、
先週末に福島出身の作業療法士さんと話をしたら、
「そんなことありませんよ。信じてしまいます。肩書のある偉い先生や、
政府の人が言ったら、一般の人はそうかなって信じてしまいますよ。
福島は混乱しています」と言っていました。事態は切迫していて、
黙っていたら加害者側に立つのと同じになってしまいます。

時間も気力も限られていますので、まずは伝わりそうな人に伝えています。
この文書の作成に協力している小児心身医学会とメールのやり取りをしている
のですが、なかなか動こうとしません。

トラウマティックストレス学会には原発事故の際の心のケアについてちゃんとした文章が載っていました。
http://www.jstss.org/pdf/konishi0324.pdf

****************************************************************転載終了

専門家の方のご意見、とても貴重だと思います。

「黙っていたら加害者側に立つのと同じになってしまう」・・・私もそう思うのです。一般市民の私に出来ることってすごく小さくて、微力であることに悲しくなったり情けなく感じたり。。
それでも、このまま何もしないことが、黙っているということが、日本の子供たちを見殺しにしているような気になるのです。
一人一人が声をあげたら、もしかしたら何か変わるかもしれない。
もちろん原発が一刻も早く収束してくれたらそれに勝ることはないのです。
しかし、そんな目処はついていないし、流暢に待っているだけでは取り返しのつかないことになってしまう。。
そんな焦りをずっと抱いています。

一つ、リンク先の紹介です。
マイミクのセラピスト妙子さんがご自身のブログ内で「さよなら原発」というテーマで記事を書いていらっしゃいます。
早い段階から、政府の発表を信じて良いのか・・・?危機感を持って、警告してくれていました。
原発問題って何が本当で正しくてっていう判断がすごく難しくて、地震や津波の被害に遭われた方々もいらっしゃるので、中々声に出しづらいセンシティブな話題だなと思っていました。
私はもう一つブログを持っているのですが、そっちでは書けなかった。。。
なので、彼女の勇気って素晴らしいなと強く思いました。
講演会情報や参考になる動画等もあります。是非ご覧ください☆

土壌汚染マップと避難について

連休明けてから、データが色々出てきました。

文部科学省と米エネルギー省が航空機を使い、合同で調査した土壌汚染マップ
(セシウム134+137)

チェルノブイリ原発事故では、セシウム137が55.5万ベクレル以上の地域が強制移住の対象。
又、チェルノブイリ当時の最高値は148万~370万ベクレルだそうです。
そして福島の最高値は1平方メートルあたり、300万~1470万ベクレル。。。

次に、文部科学省が13日に公表したWSPEEDI(第二世代SPEEDI)を使っての汚染状況予測。ただし3/25までのヨウ素131のみで計算されているそうです。
中鬼と赤鬼のふたりごとさんのところで詳しく説明あります。以下引用。
WSPEEDI_ヨウ素131地表堆積分布図

超高濃度汚染地区(黄色):1,000,000-10,000,000Bq/m2
福島県東部(避難エリア)だけでなく郡山市北部から福島市中心地を経て宮城県白石市南部あたりまで、そしていわき市より南の茨城県北茨城市・日立市あたりまでのエリア。ちなみに同じ資料の2ページ目を見ると、福島県本宮市や茨城県高萩市あたりまでヨウ素131による幼児甲状腺等価線量が50-100ミリシーベルトという凄まじいレベルの汚染エリア(オレンジ色)、福島県福島市や宮城・茨城・千葉の一部に20ミリシーベルト以上の超高濃度汚染エリア(黄色)が広がっていることが分かる。

高濃度汚染地区(緑色):100,000-1,000,000Bq/m2
福島県中部の大部分、宮城県の約8割、山形県の南東部、茨城県のほぼ全域、栃木県の約5割、千葉県の北部・東部と南端部、埼玉県の約4割、群馬県の約2割、東京都の奥多摩を除く大部分、神奈川県の約5割(横浜市の一部含む)、静岡県伊豆半島(熱海市から伊東市にかけて)などのエリア。

中濃度汚染地区(水色):10,000-100,000Bq/m2
上記以外の東北・関東・静岡・山梨のほぼすべて、秋田県南東部、新潟県の約5割(南側)・長野県北東部などのエリア(※福島県西部は東京都心より濃度低い)。

低濃度汚染地区(濃い水色):1,000-10,000Bq/m2
東海地方の一部、日本海側の北陸・東北地方の一部。

※超高濃度・高濃度・中濃度・低濃度という言葉は当ブログ独自もので、あくまでWSPEEDIの濃度区分に便宜上当てはめただけです。画像にある通り「実際の放射線量」ではなくあくまで予報データではありますが、各地の相対的なヨウ素131堆積濃度に関しては今のところ一番信頼できる情報だと思います(都道府県別降下量実測データは3月18日以前の一番肝心な部分が抜けている点が致命的)。ちなみにヨウ素131は放射線を出し終わるとキセノン131という放射性物質に変化します。

福島市中心地の13.5Ci/km2とは、自主移住が進められたチェルノブイリの第二汚染区分(5-15Ci/km2)に匹敵する。東京の2.1Ci/km2はチェルノブイリの第三汚染区分(1-5Ci/km2)に匹敵する。
WSPEEDIの情報から東京の大部分も第三区分に含まれる可能性が濃厚になった。この第三汚染区分は、チェルノブイリ災害から10年から20年の間に、その地域で呼吸しその地域の食品を食べていた人々(成人含む)の中でガンや白血病が増加したエリアである。

===引用終わり===

事故から2ヶ月経過しての発表でした。これを見て、皆さんどう思うのでしょう・・・?
薄々と分かってはいたことだけれど、表になっているものを見ると、なんだか悲しかった。。
そして、少しでも早く、せめて子供たちだけでも被曝量を抑える為になんとかならないものかなと思っています。
まだまだ時間はかかるだろうし、できるだけ避難してほしい、避難させるべきなのではないか。。
リンクしている小出先生や武田先生、ジャーナリストの木下さんと同じ意見です。

もし私が親だったら・・・借金してでも、何としてでも避難させる。
もし私が子供だったら・・・きっと自分だけ避難するのは嫌だと思う。。特に中高生とか反抗期だったら。でも、危険性を説明されて、友達と一緒に行きなさいと言われたら?気が変わるかもしれない。。。


facebookの「福島第一原発を考えます」のグループ内で、こんなプロジェクトがあります。

福島及び近県の子供たちの疎開、退避受け入れ先の全体数把握の為の情報集め。
目的:「受け入れ可能数が、全国で何万世帯くらいあるのかという概数を具体的に出したい。福島のこどもたちのある一定数を疎開させる事が現実プランとして可能である事を広く皆様に、行政に示した
い。」

国土交通省の被災者向け公営住宅等情報センターについて

http://www.mlit.go.jp/report/press/house03_hh_000053.html

提供可能戸数 左記のうち入居決定した戸数(5月10日時点)

公営住宅等 約22,000戸 約4,500戸

UR賃貸住宅  約5,100戸 約710戸

上記の公営住宅の数字プラス、民間(お役人情報によれば、提供住宅数は、5万戸?だとも。)漏れがないとして、公営は上の数字、27,100戸(決定してないもの21,890戸  うち入居決定5,210戸)あと、民間の数です。


疎開・退避受入先リンクがある程度集まりましたので、集計し、数をだすべく、各リンク先から民間での受入戸数、受入人数の抜き書きをGoogle Doc上に集めています。

https://spreadsheets.google.com/ccc?key=0AmDHsUGELu2tdC1nbGEybWVmUHRfaTkybjVxZHVpV0E&hl=en#gid=11


・松本市公式ホームページ
 各種お問い合わせ先
 「東日本大震災」に伴う妊婦さんの受け入れ及び母子健康サービスの提供
 http://www.city.matsumoto.nagano.jp/touhoku/toiawase/index.html
 ※松本市の菅谷市長はチェルノブイリで活動されたことのあるお医者さんです。


・集団疎開支援絆プロジェクト 熊本県人吉市
 http://www.city.hitoyoshi.lg.jp/q/aview/205/2874.html


・小学校まるごと集団疎開支援プロジェクト 広島県江田市
 http://www.edc.etajima.hiroshima.jp/procedre/prog_p06.html


もっとあるのですが、まだまとめきれていません><

あと、かなり初期の頃から、海外からの受け入れ要請もあります。


2011年5月11日水曜日

基準値色々(水・食べ物)

今回は内部被曝に大きく関わってくる、水と食べ物の基準値についてです。

まず、水の基準値について。

①世界の平常時の基準値
WHO基準・・・ヨウ素I-131 10ベクレル(Bq/L)
セシウムCs-137 10ベクレル(Bq/L) 
ドイツガス水道協会・・・0.5ベクレル(Bq/L)
アメリカの法令基準・・・0.111ベクレル(Bq/L)

※3/16まで、日本には放射能に関する飲料水基準はなく、WHO(世界保健機構)の基準相当を守っていました。

③3/17以降の日本の暫定基準値・・・300ベクレル(Bq/L) ※乳幼児は100ベクレル(Bq/L)

次に食品の基準値について。

①チェルノブイリ事故以降、日本の輸入食品中のセシウム(Cs-134+Cs-137)の放射能濃度の基準 370ベクレル/kg (つまり、370ベクレルを超える食品は日本に入ってこなかった)

②3/17以降の日本の暫定基準値
・牛乳、乳製品 300ベクレル/kg
・根菜やイモ類を除く野菜類 ヨウ素 2000ベクレル/kg (セシウムは200ベクレル/kg)
・野菜類、穀類、肉類、卵 500ベクレル/kg
・魚介類 ヨウ素 2000ベクレル/kg (セシウムは500ベクレル/kg)

これらの暫定基準値は原子力安全委員会の「飲食物の摂取制限に関する指標」を引用。
この指標は1年間の内部被曝の許容量をセシウムが5ミリシーベルト、ヨウ素が甲状腺に対し50ミリシーベルトとするもので、ここから年間飲食量を逆算して基準値を決めたそうです。

しかし、厚労省では、公表された暫定基準値に基づけば、飲料水と食品の摂取だけで、1年間で17mSvの被ばく(実効線量)になると認めたというお話もあります。
※1日の平均食物摂取は飲料水1600g(300 Bq/kg)、穀類300g(500 Bq/kg)、野菜類700g(2,000 Bq/kg)、肉・魚・卵200g(500 Bq/kg)とした場合。

これを見て、非常時だからしょうがないかなってあまり気にしない人もいると思います。
私が怖いな・・・と思うのは、

・原発の収束の目処が立っておらず、現在も放射能が漏れ続けていること 
 →被曝量は足し算なので、既に放射能の漏れが止まっていれば、内部被曝の計算もしやすくなるので す。最低半年はかかると言われている工程表をもとに考えて、今後更なる放射能の放出がないとは言えません。ですので、できるだけ食べ物にも気を付けて欲しいのです。

・飲食物の検査は一つ一つ行われているわけではなく、サンプルを選んで測っていること
 →もし全量調査してくれてたらもっと安心できるのですが。願わくば、それぞれの商品にベクレル数を記載してもらえると、消費者が許容できるものを判断して買える=本当に数値が低いのなら買い控えも起こらないと思います。
  またこんなニュースもあります。
  東京電力福島第1原発事故を受け、厚生労働省が農畜産物や水産物に含まれる放射性物質を検査するよう求めている1都10県の計513市区町村のうち、全体の4割に当たる203市区町村で先月下旬までに一度も検査を実施していないことが3日、同省のまとめで分かった。

これ、便利です!!

被曝量は外部と内部の足し算です。
政府は暫定基準値を出していますが、それらはあくまでも外部は外部だけ、内部は内部だけと分けて発表なりしますよね。
それぞれ暫定基準値内なら「ただちに」問題ないのかもしれませんが、長期化することが分かっている今、全てを含めて話して頂けると誤解がないのになーと残念に思います。

最近は原発関連のニュースも含め、正確な数値が出ないので分かりにくいです。
出荷制限が解除された時にどの位のベクレル数だったのか。 
(例えば、暫定基準値はヨウ素2000ベクレル/kgですが、今回は1500ベクレル/kgで下回りました!とか・・・)
公式のHP等で調べれば分かるのですが、数値を出してもらえた方が判断しやすい。
そして基準値を下回っていても、放射能が出ているうちはもっと頻繁に検査を続けてもらいたいです。

2011年5月10日火曜日

年20ミリシーベルトの撤回署名 第二弾です。

こちらが署名フォームです。

子ども「20ミリシーベルト」基準の即時撤回および被ばく量の最小化のための措置を求める緊急要請

私たちは、福島の子ども達を放射能から守るために、日本政府に対し以下を要請します。
1.4月19日に文科省が示した学校等の校舎・校庭等の「20ミリシーベルト基準」の即時撤回および現行の1ミリシーベルト基準の維持(注1)
2.子どもの被ばく量を最小化するためのあらゆる措置を政府の責任で実施すること。また、自治体や市民団体、個々の市民自らが被ばく量を低減させるために実施する、除染・自主避難・疎開などの自主的な取り組みが円滑に進むよう、最大限の支援を行うこと
3.内部被ばくを考慮に入れること
4.屋外で3.8マイクロシーベルト/時以下になったとしても、モニタリングを継続すること(注2)

【背景】
4月19日、文部科学省は、学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の目安として、年20ミリシーベルトという基準を、福島県教育委員会や関係機関に通知しました。この年20ミリシーベルトは、屋外で3.8マイクロシーベルト/時に相当すると政府は示しています。これは以下の点で、極めて憂慮すべき基準です。

・3.8マイクロシーベルト/時は、労働基準法で18歳未満の作業を禁止している「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)の約6倍に相当する線量である
・20ミリシーベルト/年はドイツの原発労働者に適用される最大線量に相当する
・原発労働などによって白血病を発症した場合の労災認定基準は、5ミリシーベルト×従事年数である (注3)。実際に白血病の労災認定を受けているケースで、20ミリシーベルト/年を下回るケースもある。
・本基準は、子どもの感受性の強さや内部被ばくを考慮に入れていない。
・本基準により、子どもの被ばく量を低減するための取り組みをやめてしまった学校も多い。
・3.8マイクロシーベルトを下回った小中学校・幼稚園・保育園・公園におけるモ ニタリングが行われなくなった。

【高まる撤回を求める声】
20ミリシーベルト撤回を求める要請第1弾では、61か国から1,074団体および53,193人の電子署名が集まり、5月2日に日本政府に提出されました。日本国内外の怒りの声が結集した結果を生みました。また、海外の専門家からも多くの憂慮の声があげられています。

【政府交渉で明らかになったこと】
20ミリシーベルト撤回に向けて、5月2日に行われた政府交渉では、政府側からは下記の発言が飛び出しました。すでに「20ミリ」の根拠は完全に崩れています。
・原子力安全委員会は、「20ミリシーベルト」は基準として認めていないと発言。また、安全委員会の委員全員および決定過程にかかわった専門家の中で、この20ミリシーベルトを安全とした専門家はいなかったと述べた。
・原子力安全委員会が4月19日に示した「助言」(20ミリシーベルトは「差し支えない」)は、助言要請から2時間で決定されたが、決定過程においては、正式な委員会も開催されず、議事録も作成されなかった。
・原子力安全委員会は子どもの感受性の高さに鑑み、大人と区別する必要があると発言したが、それに対し、文科省は区別する必要はないと発言した (注4)。
・厚生労働省は、放射線管理区域(0.6マイクロシーベルト/時以上)で子どもを遊ばせてはならないと発言したものの、放射線管理区域と同じレベルの環境で子どもを遊ばせることの是非については回答しなかった。
・原子力安全委員会は内部被ばくを重視するべきだと回答しているが、文科省はシミュレーションで内部被ばくは無視できると結論した(注5)。しかしこのシミュレーションの根拠は、示されていない。
以上のことから、私たちは、改めて、20ミリシーベルトの撤回とともに、子どもの被ばく量を最小化するためのあらゆる措置を行うことを要請します。

呼びかけ団体:
グリーン・アクション、グリーンピース・ジャパン、原子力資料情報室、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、国際環境NGO FoE Japan


FoE Japanより転載しました。

居住地や食べ物等、選択できない子供たち。でも、放射性物質に対する影響は大人の2~4倍なんです。誰が守ってあげるのでしょうか・・・?
幼稚園、保育園、小中学校、高校。国が大丈夫という値を元に、市町村や教育委員会、学校、全てが動いているのです。撤回されなければ、今後の除洗作業も後手後手になってしまうでしょう。
20ミリはあくまで外部被曝についての値。
福島では、積極的に福島県産の野菜等を給食に使用しています。
つまり、内部被曝も考えると、さらにリスクは高くなってしまいます。
署名はとても小さいことかもしれないけれど、、何か変わるかもしれないと希望を持っています。

2011年5月7日土曜日

基準値色々(空間)

被曝量は、外部被曝(空間の放射線量)+内部被曝(呼吸や水・食べ物を通して体内に取り込まれた放射性物質から放出される放射線を浴びて被曝すること)との合計で考えます。

こちらのサイトで放射線について、子供達に説明しやすいように書いてくださってます。
http://www.mikanblog.com/?p=1864

文部科学省の全国放射線量を参照しますと、東京都の過去の平均自然放射線は0.028~0.079ミリシーベルト/時 です。

日本の自然放射線は1.4ミリシーベルト/年 (世界平均は2.4ミリシーベルト/年)
それに+1ミリシーベルト/年が1年間にさらされてよい人工放射線の限度(ICRPの勧告)です。

又、参考までに、法律で以下の数値は決められております。

5ミリシーベルト/年・・・放射線業務従事者(妊娠可能な女子に限る)が法定の3か月間にさらされてよい放射線の限度。

50ミリシーベルト/年・・・放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1年間にさらされてよい放射線の限度。

100ミリシーベルト/年・・・人間の健康に確率的影響が出ると証明されている放射線量の最低値。

放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が法定の5年間にさらされてよい放射線の限度。放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1回の緊急作業でさらされてよい放射線の限度。妊娠可能な女子には緊急作業が認められていない。

そして、今。福島県では暫定基準値として、子供達は20ミリシーベルト/年 という数値が採用されています。何をもって20ミリに引き上げになったのか、明確な理由はないようです。。
東電の女性社員さん2名は、外部+内部被曝合わせて法定の3ヶ月以内に5ミリという基準を超えたので、避難したというニュースを見ました。
本来であればそういう対応が取られるわけです。
でも、福島県内は20ミリなのです。。。

これに対して国内各団体や海外からも20ミリ撤回の要請が出ていますが、今のところ基準は変わっておりません。

さらに、文部科学省からの通達
「校庭・園庭で3.8マイクロシーベルト/時間(幼稚園,小学校,特別支援学校については50cm高さ,中学校については1m高さの数値:以下同じ)以上の空間線量率が測定された学校については,別添に示す生活上の留意事項に配慮するとともに,当面,校庭・園庭での活動を1日あたり1時間程度にするなど,学校内外での屋外活動をなるべく制限することが適当である。」というものがあります。
※1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルト

つまり・・・3.8マイクロシーベルト(0.0038ミリシーベルト)を超えたら外で遊ぶのは1時間にして!っていうこと。
単純に計算して 0.0038ミリシーベルト×24(時間)×365日=33.288ミリシーベルト/年
えっと、これって、ここで生活できないですよね・・・?と思ってしまったのですが><

確かに過去に様々な調査で放射線との因果関係が証明されたのは100ミリを超えてからです。
100ミリ未満の被曝ではどの位のリスクになるのかが実際のところ分からない。
でも、米科学アカデミーや国際がん研究機関等でリスクを訴えていたりもします。
(参照:http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/582.html

基準とはなんなのでしょうか??世界中の沢山の人達が研究してきて、それで年1ミリって決めたのなら、なるべくそれを超えないように気をつけるほうが良いのでは。分からないリスクならなるべく避けた方が良いのではないかと思います。

2011年5月5日木曜日

放射線量はどこで測っている??

公式に発表されている放射線量は信用できるのか・・・?

例えば、新宿区では地上から18mの所で計測されています。
また、全国的にも計測地は15~20m位の高さが多いようです。
しかし、私達はそのような高い場所で生活してるのでしょうか?
今、3月の2度の水素爆発時に発生した大量の放射性物質は、雨や雪によって地上に降り注ぎ、地面に降り積もっている状態です。

東京都の公式なページを見ると以下のように書いてあります。

・モニタリングポストは、周辺環境からの影響を受けないよう、周囲に高い建物がない平坦な草地等の地上又は比較的高い場所(屋上等)に検出部を設置し、測定することになっています。
(参照ページ:空間放射線量の測定について
東京都健康安全研究センターが、平成23年4月26日、同センター内の屋上面や地表面から高さの違う場所で測定した結果、それぞれの測定値に大きな違いはみられませんでした。また、同じ場所で測定したモニタリングポストの測定値(0.0692マイクロシーベルト)と、NaI(TI)シンチレーションサーベイメータの測定値(0.06マイクロシーベルト)も、ほぼ変わらない値でした(1グレイを1シーベルトに換算)。


でも・・・個人でガイガーカウンター(空間の放射線量を測る機械)を持っている方が測っているユーチューブ動画や、ソフトバンクの孫さんが測ってツイッターで公表している数字は一様に公式発表より高いです。
地面に近づくほど数値は上がるので、特に子供への影響が心配されます。
私の心配とは・・・外部被曝ではなく、ホコリやチリとして呼吸して体内に入ってしまった場合の内部被曝です。
原発は今も収束の目処がたっていない状況で長期化することは分かっていますよね。
そのような状況下で、少しでも全体の被曝量を抑えていくことが大事だと思います。


福島県内の小中学校では既に行なっていましたが、栃木県の那須町でも独自に測定を始めたようです。

那須町の放射線量

上記のリンクを見て頂けると分かると思いますが、
那須町役場4階屋上 0.18マイクロシーベルト/時
同地区にある黒田原第二保育園(地上50cm) 0.91マイクロシーベルト/時
と、かなりの開きがあることが分かると思います。

文部科学省では、屋外の放射線量測定値が3.8マイクロシーベルト/時未満であれば平常どおり活動して問題ないと言っていますが。この数値にもとても疑問を抱いています。
都内等他の関東圏の学校でもこうした調査が進んでくれると良いのですが・・・


私の妹の旦那さんが、ガイガーカウンターを購入したそうなので!(到着は5月中旬とのこと)
測ってもらって数値を知ることが出来れば、ブログにもアップしたいと思います。

リンクの説明

1、原発の現在の状況について
京都大学原子炉実験所の小出裕章さんが解説してくださっています。
小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ


2、自己防衛の為に何が出来るのか
友人が「wikiで見るとトンデモって書かれてるけど分かりやすいよ~!」と教えてくれたサイト。やや楽観論もあるとは思うのですが、今、避難できないとして気をつけるべきことを初期の頃より分かりやすく説明してくださっています。また、あまりにも高すぎる暫定基準値ではなく、従来の法律に基づいた基準値を使って、家族を守るパパの目線で書いてくださっているところに好感が持てます。
武田邦彦 (中部大学)

3、最近一番参考にしているサイト
情報が早いのと、何が問題なのかを分かりやすく書いてくださっています。また、コメント欄には読者の方々からの情報提供も多いのでとても参考になります。
ジャーナリスト 木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」

4、署名や集会等の情報収集に。
福島老朽原発を考える会 (フクロウの会)

5、海外での見解や論文の和訳を見ることが出来ます。
Peace Philosophy Centre

6、全国の放射線量、水道や食品の調査結果、原子炉の状況、日本だけでなくドイツやイギリス、オーストリア等の気象局からの放射能拡散予測。。沢山の情報を得られます。
全国の放射能濃度一覧

7、全国の放射線量と3月15日からの積算
全国の放射線量ビジュアルマップ


事故から既に2ヶ月弱経過していて、状況はどんどん変化しています。
全てをまとめるのはちょっと難しいので、気になる情報や、周囲の人達と話していて一般的に認知度の低い情報を書いていけたらと思います。

facebookのグループ

ブログの右側に私が参考にしているサイトをいくつか載せています。

その中でも、原発の状況を追い続け、有用な情報を提供し続けてくれているジャーナリストの木下黄太さんが、facebookで新しくグループを立ち上げてくださいました。

この一ヶ月位、より多くの人に危機感を持ってもらうには、世論を変えるにはどうすれば良いのか?悩み続けていました。
私は原発の専門家でもない、一般人。そんな私が周囲の人達に伝えていくだけでは気の遠くなる時間がかかります。メディアの影響がこれほど大きいことも今回の事故で知りました。
政府の見解やメディアで言っていること、どうすれば変わるのだろう・・・?
今まで社会問題に真剣に向き合ってこなかった自分をとても恥ずかしく思いました。何をすれば良いのか、どこに訴えかければ良いのか、全く分からなかったのです。
政府の関係機関にメールを送ってはみたものの、もやもやした気持ちは収まらず。。
そして、何か出来ることはないものかと木下さんにメールをしてみました。

その後、直接お電話でお話する機会を得ました。
私が思っている以上に、同じような気持ちを抱えている人達は多いとのお話に、なんだかとても心強く感じました。
彼のブログには毎日1万人、多い時は10万人の人(総数ではなくユニークユーザー数)が見に来ているそうで、これは過去には考えられない数字。
表には出さなくても、気になっている人、心配している人は増えているはず。
問題意識を持つ人が増えれば増えるほど、変わるきっかけに繋がるかもしれない。
従来の過激なデモとかはナシ。具体的に何が出来るのか、皆で情報をシェアし、考えていく場を作りたいと今回のグループ立ち上げに至ったそうです。

facebookは招待制ではないので、誰でもすぐに始められます。
ご興味ある方は是非「福島第一原発を考えます」というグループに参加してください。
4/30に立ち上がったグループですが、既に900名以上の方が参加されています。
テレビや新聞だけでは得られない、より多くの情報にも触れることが出来ます。


以下、木下さんのブログより転載させて頂きます。
=================================================================================
Facebookにまず僕は、自分の名前「木下黄太」英語表記が「Kinosita Kouta」という形で登録してありますが、さらに「福島第一原発を考えます」という公開グループを立ち上げました。http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863このブログの読者や福島第一原発の問題を考えていきたい皆さんが、議論し、交流し、何かを創り上げていく場になれば、ありがたいです。イベントの立ち上げ連絡も含めてです。できる限りみなさんが、このFacebookにご登録していただき、この公開グループに参加していただければと思います。参加リクエストに気がついたらすぐに承認します。この問題に関心のある方は、勿論、全て承認いたしますので、よろしくお願いします。いろんな動きが出てくれば、ムーブメントになると思います。インターネットでのやりとりにとどまらず、今後、現実の動きとなることを想定しています。いろんなことを覚悟しながら、僕は動いているつもりです。このブログをよくご覧いただいている全ての皆さんに、是非入っていただき、何かのきっかけになればと切に願っています。
=================================================================================

2011年5月4日水曜日

ブログ主旨と私の想い

はじめまして、東京在住のKUMIと申します。

3.11の震災からもうすぐ2ヶ月が経とうとしています。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
また、被災された方々が少しでも早く心安らげる生活に戻れるよう心から祈っています。

このブログでは、東京電力福島第一原発の事故について主に綴っていきたいと思っています。

東日本大震災、時が経つごとにその被害の大きさに心が痛みます。。
地震、津波の影響だけでもとても大きなものですが、そこに原発の事故も絡んでいます。
被災者への支援、被災地の復興、原発事故の収束、放射性物質による汚染の問題、そこから発生する漁港、農家への補償問題、今でさえ厳しい日本の財政・・・一般人の私ですら、想像する程にどれだけ考えなければならないことがあるのか、一体どれほどの時間を要するのか、そのとてつもない大きさに怖くなります。

その中でも、当初より気になっていたのが東京電力福島第一原発の事故でした。

パートナーが外国人というのも多分に影響していると思うのですが、かなり早い段階から原発事故やその後の影響(食べ物や水)に対して注意喚起されていました。
大使館からの避難勧告もとても早かったですし、まだまだ大きな余震も心配されていました。
避難すべきだと説得され、、とにかく今までに感じたことのないような危険を感じ、離れて暮らす家族も説得し、少しの間関東圏を離れていました。

被災地のことを思うと、なんだか申し訳ないような、恥ずかしいような気持ちになったのも事実です。
後ろめたい気持ちもありました。。。
しかし、死ぬかもしれないって本当に恐怖感を持った時、まず思ったのは、家族を守らなければということ。生きていさえすれば、きっとまた一からやり直せるって思いました。
大げさだなって言う方が多いのは分かっています。
でも、そう思ってしまった位、福島第一原発は危機的状況でした。

最初の水素爆発以来、ずっと国内外のニュースを追ってきました。それと同時に、原発や放射性物質について、チェルノブイリやスリーマイル島事故について調べてきました。
そしていかに今の状況が恐ろしいものであるか、今後の事を考えると絶望的な気持ちにもなりました。
日に日に少なくなる原発関連のニュース、外部被曝と内部被曝を合わせて考えず大丈夫と連呼したり、二転三転する政府の言葉、訂正の多い東電会見。。。
とても悲しいですが、政府は国民を守る気がないのかなと思ってしまいました。
だから、自分の身は自分で守らないと。家族を守らないと。そして、日本の子供達を守らないと・・・そう強く思いました。

原発問題を考えていたら、ふと小学校の時の授業を思い出しました。
水俣病やイタイイタイ病等の四大公害病です。それは事実を知る程にとてもショッキングで、だからこそいまだにとてもはっきりと覚えているのでしょう。
それらは公害病だと認定されるのにも補償を受けるのにも、すごく長い時間がかかりました。
沢山の人達が苦しんで亡くなりました。そして、近年では薬害エイズ問題やアスベスト等も。
政府はいつも事実を否定していました、そして何十年か後に認めるのです。
私は、また同じことが起きるのでは・・・と危惧するようになりました。
しかも今回はもっと大きな規模でもっと長期に渡るのではないかと。

今も、福島第一原発からは放射性物質が出続けています。
初期の水素爆発やそれ以降のベント作業時に出た大量の放射性物質は、今、福島や関東の大地に降り積もっています。海に捨てられた大量の汚染水は、今も海中生物を汚染しているでしょう。
私は今現在も強い危機感を持っていますが、周囲との温度差が半端ないです。
東京で生活していて、最近はもう大分落ち着いているというか普通の生活に戻っているように見えます。

テレビで流れたことは絶対正しいと言えるのでしょうか?
テレビで取り上げる機会が少なくなったので安全、安心と言えるのでしょうか?
影響が出るのが何十年後であれば大丈夫なのでしょうか?

私が心配していること。
・大人より影響を多く受けてしまう子供達のこと。特に福島県内。
・土壌汚染や海洋汚染の度合いとそれによる内部被曝。
・真の情報が行き渡らないことで、多くの人達が避難や自己防衛等の判断や行動が出来なくなること。

いつ収束するか分からない問題に対して、情報収集し続けるのはとても大変です。
何も気にせずに生きている方が楽だし、ストレスも溜まらなくていいのでは?と思ったこともあります。
でも、、今、私達は真実を直視しなければいけない時だと思います。
少しでも多くの人に今回の事故の影響について知って欲しくて、ブログを立ち上げました。
どうぞよろしくお願いします!